恥ずかしながら、次のようなレポートを提出しました。
日本みつばちの役割
はじめに
島国日本の歴史を考えると、明治以降、西欧化と列強先進国に比して資源不足である認識が昂じ、国土の開発、近代化・機械化・工業化を急ぎ、農業国家から工業国家へ進むなか、他国への侵略と何度もの戦争の末、ついに杉・木材・穀物での燃料エネルギーで生き戦うという信じられない事実のもと、敗戦に至りました。その後の占領下を経て・独立し、国土利用と工業化へ急速に舵を切るなか、ついに海岸から河川・山野までコンクリートで固められ、空を見ればクモの巣のような電線で覆われ、山野は伐採開発、宅地開発、工業団地開発、近代墓地と称する霊園、ハイウエー、山道の舗装等々日本改造計画の名の下での経済政策がとられ、平野の少ない狭い日本は、美しい農村、里山までをも失い、全国隅々まで都市化と車社会へと進み、どこへ行っても同じ景色になり、美しい自然と農村、家屋の景色を失って今に至っています。たった5~60年で東京でも雑木林も郊外の田畑の動物・昆虫・河原の魚たちもいなくなりました。そこにいたホタルもトンボも見なくなり、今回の原発事故の放射線被害に匹敵する酷い状況だと思います。アレックス・カー氏が“犬と鬼”で指摘する通りになってしまいました。TPP問題が言われていますが、漁業・農業を中心にした国策がはっきりしないと、輸出可能な少量高付加価値の果実・農産物も、小規模効率化のため農薬・劇薬剤使用の農産物になり、世界に拒否されるのも明明白白だと私は思っています。自身もその時代の担い手の一人として生きてきましたが、気がつきはじめてから、日本の国土・自然環境の大切さを再認識し、その認識を多くの人々に広めたいとの思いが強くなりました。数年前よりわが家も、農薬を使うのを止め、区の環境課と共に蜜源植物の植樹を進め、みつばちの大切さの認識を広める活動をしています。長男は、有機農業を目指していましたが、原発事故に遭い移住を余儀なくされました。人間の食物の70%を占める野菜果実類、又その70%以上がみつばちを中心とする昆虫類です。虫媒花での草木・野菜・果実が実らなければ、国家は成り立ちません。生物多様性社会の復活、この原点が美しい豊かな日本の緑、実りゆたかな農作物を古来から私たちに与えてくれたのが「日本在来種みつばち」であったのです。
日本みつばちの役割 日本再生の救世主
みつばちの役割を知り“コンクリートから土へ、森へ”の転換が日本を再生。
1、日本みつばちの重要さを全国民が知ることが、森林・植生・農業を救う。
2、環境指標生物である認識が、自然環境の改善・低農薬農業の改革を促す。
3、在来種の増殖・飼育法の改革を行い、自給自足・高質な農業を再生する。
4、世界で最も美しい風景が、伝統文化を復活、世界から人と智恵を呼ぶ。